40歳の男性。友人より歯の色を指摘され来院した。歯が生えかわった時から色が変わっていたという。これまで歯科治療の医応はなく、う蝕はみられなかった。口腔内写真(別冊午後 No.4)を別に示す。適切と考えられる処置はどれか。1つ選べ。
1→この写真はテトラサイクリン歯である。歯の成長期にテトラサイクリン系抗生物質を摂取したことが原因の歯の変色である。
2→テトラサイクリンの影響が少ない場合(変色が軽度)の場合、白に近い黄色みの着色の場合は、ホワイトニングだけでも白くなることはあるが、この症例では変色が強く、ホワイトニングは適用ではない。
3→ラミネートべニア修復は、エナメル質を薄く削ってセラミック歯を貼り付ける治療である。このような症例には適応がある。
4→グラスアイオノマー修復は、歯頚部の楔状欠損など小範囲の治療に用いられる。