58歳の女性。下顎右側大臼歯部のブラッシング時の出血を主訴として来院した。初診時の口腔内写真(別冊午後 No.7 A)、エックス線写真(別冊午後 No.7 B)および歯周組織検査結果の一部(別冊午後 No.8)を別に示す。第一大臼歯に対する処置で考えられるのはどれか。1つ選べ。
1→下顎右側第一大臼歯の遠心根の骨吸収が著明である。歯根分離すると、遠心根が脱落する危険性がある。
2→トンネリングは、根分岐部病変の対するもので、分岐部の清掃性向上が目的である。
3→ヘミセクション(分割抜歯)により、遠心根の抜去が必要である。
4→ファーケーションプラスティとは、根分岐部病変の歯および周囲歯槽骨の形態修正である。本症例では遠心根全体が保存不可である。