60歳の男性。舌の痛みを主訴として来院した。2か月前から違和感を自覚していたが放置していた。1か月前から腫脹し1週前から疼痛を自覚するようになったという。触診により病変部周囲に強い硬結が認められた。初診時の口腔内写真(別冊午後 No.14)を別に示す。考えられるのはどれか。1つ選べ。
1→疼痛、外向性腫瘤、1ヶ月という短期間での増大、周囲の硬結から、舌癌をもっとも疑う。
2→白板症は疼痛および周囲の硬結がない。
3→放線菌症で板状硬結を認めるが、外向性腫瘤は形成しない。
4→ハンター舌炎はビタミンB12の欠乏による舌の炎症で、平滑舌が特徴である。