87歳の男性。5年前から認知症が悪化し、施設に入居して全介助であるという。施設職員からよくむせることを主訴として歯科訪問診療を依頼された。食事はおかゆと刻んだおかずを食べているという。誤嚥性肺炎はこれまで発症していない。食後の義歯の写真(別冊午前No.19)を別に示す。
最初に行う対応はどれか。
1→摂食嚥下評価せずに禁食の指示を出すのは誤りである。
2→義歯の内面が非常に汚れているので粘膜面の適合が悪いかもしれないが、最初にリベースを行うことは正しくない。
3→食後の口腔内に食物残渣があるか最初に確認すべきである。
4→RSSTは簡便で安全なテストである。しかし、どの程度か分からないが認知症が進んでいる状況から指示が入らない可能性もある為RSSTは不向きと思われる。