88歳の女性。市の訪問事業で保健師とともに訪問した。5年前から重度認知症で ADLは全介助である。家族から下顎左側臼歯部のブリッジが揺れるため、軟らかいものしか食べられないと相談された。口腔内を観察したところ、ブラークが付着していた。また、ブリッジに軽度の動揺が認められたが、プリッジと支台歯の接着は強固であった。
家族に指導するのはどれか。2つ選べ。
1→食形態を変更したとしても、ブリッジが動揺していることには変わりないため、指導することとしては適切ではない。
2→ブリッジが動揺していることから、ブリッジ周囲に多くのプラーク沈着が予想される。ブリッジ部の清掃を指導することによって、カリエスや歯周病の発生の予防に努める。
3→患者は全介助のため、セルフケア自体が難しい。
4→ブリッジ自体の治療や、さらに高度な摂食・嚥下指導が必要なため、歯科医師への往診の依頼は適切である。