38歳の男性。下顎左側第二小臼歯の一過性冷水痛を主訴として来院した。ワンステップボンディングシステムによるコンポジットレジン修復を行うことになった。初診時の口陸内写真(別冊午前 No.5)を別に示す。プライマーによる歯肉損傷防止に効果があるのはどれか。1つ選べ。
1→ウェッジは、主に隣接面の窩洞の充填で用いられる。本症例は唇側(頰側)だけの症例であり、歯肉の保護には使えない。
2→ロール綿は頬粘膜の圧排はできるが、歯肉の保護まではできない。
3→本症例では歯肉縁より歯冠側の処理であるため、ラバーダムは最適な方法である。
4→ガムリトラクターは、辺縁歯肉を根尖方向に押し下げることで、歯肉の損傷を防ぐが、本症例では押し下げる必要なく処理ができるため、ラバーダム防湿の方が歯肉への損傷が少ないため、適している。