63歳の女性。義歯調整のため来院した。上顎右側中切歯の歯肉発赤と出血が認められた。動揺と排膿はない。BDR指標は全て自立している。歯科医師より歯科保健指導を行うよう指示を受けた。来院時の口腔内写真(別冊午前 No.27)を別に示す。この歯に対する適切な口腔清掃法はどれか。2つ選べ。
1→バス改良法は歯に対して斜め45度でブラシを当てる方法で、歯肉の発赤や出血がある場合に有効である。
2→ローリング法は、歯ブラシの毛先を歯面に平行に当て(ブラシの側面を当てる)、毛先を歯肉に軽く押し当てて、小刻みな振動を行う。この歯肉発赤や歯肉炎には有効ではない。
3→スティルマン法もローリング法と同様にブラシの側面を使う。咬合面に向けて回転させる。歯垢の除去効果があまり期待できない。
4→孤立した歯に対して1歯ずつの縦磨き法は有効である。