第32回国家試験 午後92
24 歳の女性。下額左側第一大臼歯の全部金属冠による審美不良を主訴として来院した。
金属冠を除去し、オールセラミッククラウン修復を行うことになった。
歯科医師から、金属冠除去前に採得した印象体を使用してプロビジョナルレストレーションを製作するよう指示された。
印象体に常温重合レジンを填入している写真(別冊午後No.38)を別に示す。
この後の手順で正しいのはどれか。1 つ選べ。
正解!
不正解 答え 3
1→完全硬化してしまうとプロビジョナルレストレーションは作れなくなる。初期硬化の段階で支台歯に圧接する必要がある。
2→使用した液と粉は戻すことはできない。
3→正しい方法である。
4→仮着にはカルボキシレートセメントなどを使用する。酸化亜鉛ユージノールセメントではユージノールがレジンの重合阻害を引き起こす。最終補綴物の合着時には接着性レジンセメントを使用するためユージノール含有のセメントは避ける方が良い。