68歳の女性。「①口の臭いが気になる」と訴え来院した。「②5年前に脳梗塞」を発症し、左半身は麻痺があるという。「③含嗽を指示すると問題なくできる。」「④口腔内全体にプラークと食物残渣の付着があり」、舌は乾燥して舌苔もみられる。歯肉は発赤・腫脹している。
客観的データはどれか。2つ選べ。
1→口の臭いが気になるのは患者自身が感じている主観的な症状であり、他者による観察で確認することが難しいため、客観的データとは言えません。
2→5年前に脳梗塞は既往歴になるは患者の既往症に関する情報ですが、これ単独では現時点での客観的データとは言えません。診断は客観的データの一部ですが、その診断が現在の健康状態にどのように影響しているか、または具体的な影響や症状が確認できないため、客観的データとは言えません。
3→含嗽が問題なくできることは観察者が指示した結果として得られる情報であり、客観的データと言えます。
4→プラーク付着と食物残渣の付着は直接観察により得られる情報で、客観的な事実です。