第26回国家試験 午後83
67歳の男性。入院中の口腔衛生管理を行うことになった。食道癌の診断で2週間前より放射線治療と化学療法を行っており、4日後に手術が行われるという。口腔内の評価では、う蝕や歯周病は無かったが口が渇くと訴えていた。評価時の舌の写真(別冊午後No.17)を別に示す。
歯科衛生士が行う口腔衛生管理によって期待される効果はどれか。2つ選べ。
正解!
不正解 答え 1・3
1→周術期口腔管理は、入院期間の短縮や口腔内細菌の減少を図り炎症性サイトカインなどの減少が期待できる。
2→原発病巣の縮小は期待できない。
3→口腔衛生管理によって細菌量の減少が期待できる。食道がんので手術後は局所の感染や治癒不全が起こる可能性がある。従って、周術期口腔管理は重要である。
4→安静時唾液の増加には寄与しない。