7歳の女児。小学校での保健指導で担任から相談を受けた。女児は給食で口にした食物を詰め込むことが多くなり、何度か窒息しそうになったという。全身疾患は特に無い。口腔内写真(別冊午後No.20)を別に示す。
担任に対する適切な助言はどれか。2つ選べ。
1→ペースト食にすると咬む力や飲み込む力が尚更落ち込むので、避けるべきである。
2→摂食嚥下障害は全身疾患を有する場合が多いが、健常者でも原始反射の残存等で起こる事がある。従って、摂食嚥下の専門外来の受診を勧めることは正しい。
3→小児義歯は主に先天欠損や早期喪失などにより多数歯に欠損が生じた場合に使用する。今回のケースには不適切である。
4→写真から上顎前歯がなく、咬みきることができないと思われる。食事の形態を変えてあげれば、窒息の恐れも少なくなると思われる。