31歳の男性。「右上の歯が動いてきた」と訴えて来院した。3年前から上顎右側犬歯と第一小臼歯の歯間乳頭歯肉が徐々に腫大してきたという。口腔内写真(別冊午後No.9)を別に示す。考えられるのはどれか。
1→内歯瘻は歯性感染症由来の膿瘍による膿汁の排出の瘻孔を口腔内に形成したものである。
2→エプーリスは歯間部に好発する良性の腫瘤で、腫瘤の増大により歯槽骨の吸収が生じて歯の移動がきたす。
3→薬物性歯肉増殖症は抗てんかん薬などが原因で全顎的に歯肉の増殖を認める。
4→遺伝性歯肉線維腫症は幼少期から歯肉が増殖する疾患である。