7歳の男児。上顎左側第一大臼歯に冷水痛を訴え来院した。エックス線写真により歯髄に近接した透過像を認めた。浸潤麻酔下で軟化象牙質を除去したが、軟化象牙質が残存した状態で水酸化カルシウムを貼付後仮封し、3か月後に再度の来院を指示した。
この術式はどれか。
1→生活歯髄切断法は、歯根の歯髄だけを残し、その歯髄が持つ機能を発揮させることが目的である。
2→直接覆髄法とは、虫歯を除去して神経が露出した場合、神経に直接薬剤を置いて神経は除去せずに封鎖する方法である。
3→歯髄鎮静療法とは、歯髄を保存するため、知覚が亢進した歯髄の鎮痛と消炎をはかるものである。
4→暫間的間接覆髄法とは、う蝕で感染した歯質をすべて除去すると露髄する可能性が高い場合に行う。軟化象牙質の硬化や修復象牙質の形成を期待するものである。