2歳1か月の男児。来院2時間前に転倒し、上顎右側乳中切歯が陥入したという。特に痛みの訴えはない。 エックス線検査の結果、歯根の破折などは見られない。初診時の口腔内写真(別冊午後 No.10)を別に示す。
考えられる対応はどれか。
1→上顎乳中切歯は10か月ごろ生えてきて、後継永久歯は7歳3ヶ月ごろ生えてくる。そのため特別な治療は不要であり、経過観察可能である。
2→エックス線検査では歯そのものに問題がないため、抜髄は不要である。
3→乳歯において、再植治療は考え難い。
4→後継永久歯は7歳3ヶ月ごろまで生えてこない。抜歯するとその間の小児保隙装置が必要となる。