1→唾液には緩衝作用がある。乳酸を加えることで唾液のpHを下げる試験において、被験者Aと被験者Bで使用した乳酸量に違いがあったのは、この緩衝作用の違いによる。被験者Bの方がより多くの乳酸を必要としたということは、被験者Bの唾液の緩衝能力が被験者Aよりも強かったと考えられる。
2→唾液には抗菌作用があるが、この作用が乳酸の使用量に影響する要素ではない。
3→唾液の滑油作用は食物の咀嚼や嚥下を助ける機能である。しかし、乳酸の使用量に影響を及ぼす要素ではない。
4→唾液には歯質を保護する機能がある。この作用は乳酸の使用量とは関連性はない。