1→ムチンは唾液の主成分の一つであり、唾液の粘性をもたらし、口腔内の保湿や食物の咀嚼、嚥下を助ける役割がある。しかし、ムチンはpHを安定させる作用には直接的な影響を与えない。
2→重炭酸塩は唾液の主成分の一つであり、唾液の緩衝作用に主要な役割を果たす。pH変化に対する唾液の緩衝能力は、この重炭酸塩の量に大きく依存する。
3→糖タンパク質は唾液の保湿作用や粘着作用に関与する。しかし、唾液の緩衝作用には直接的な関与はしない。
4→ラクトフェリンは唾液の成分で抗菌作用を持つ。しかし、唾液の緩衝作用やpH調節とは関係ない。