45 歳の女性。左側顔面の疼痛を主訴として来院した。1 か月前から数日に1 ~2回の頻度で激しい疼痛が出現するようになったという。 疼痛はいつも十数秒で消失するという。顔貌は左右対称で異常はみられず、開口障害や顎下リンパ節の腫脹は認められない。 歯科医師が顔面を触診したところ、強い疼痛を訴えた。触診時の写真(別冊午後No.18)を別に示す。 疼痛の原因はどれか。1 つ選べ。
正解!
不正解 答え 3
1→副神経は主に僧帽筋、胸鎖乳突筋を支配する神経であり、顔面疼痛を直接伝える役割はない。
2→顔面神経は主に顔面の筋肉の動きや味覚、唾液分泌に関与する。
3→写真ではオトガイ孔付近を触知している。三叉神経(下歯槽神経)の開口部であるので三叉神経痛であることがわかる。眼窩上孔、眼窩下孔、オトガイ孔の3点はバレーの圧痛点と言われる。
4→迷走神経は主に内臓の感覚と機能を司る。顔面の疼痛を伝達する役割はない。