45歳の男性。上顎右側第一大臼歯にインプラント治療を受けている。上部構造印象採得時の口腔内写真(別冊午前No.38A)と印象用トレーの写真(別冊午前No.38B)を別に示す。適切なのはどれか。1つ選べ。
1→一般的に用いられる網トレーである。写真では上部構造印象するためにオープントレー用印象コーピングが設置されている。印象採得後にトレーの上部から印象コーピングを緩める必要があるので使用できない。
2→リムロックトレーと思われる。網トレー同様にオープントレーではないので今回の場合には使用できない。
3→片顎トレーである。インプラントの上部構造作成にあたっては全額的に印象採得する方が好ましい。また、オープントレーではないので使用できない。
4→上部構造印象採得は精密印象が求められる。また、全顎における歯冠形態の検討が必要である。そのためには④の印象用トレーが必要である。今回の印象用コーピングはオープントレー用の印象用コーピンングが設置してある。写真の個人トレーは補綴部位に穴が開いている。印象採得時その部位からコーピングが頭を出す。印象材硬化後にコーピング上部のスクリューを緩めて印象を撤去する。スクリューが緩められるトレーは④だけである。