20歳の女性。下顎前歯部歯肉からの出血を主訴として来院した。6か月前からプラッシング時に自覚していたが痛みがないため放置していたという。歯周組織検査後、TBIとスケーリングを行うよう指示を受けた。初診時の口腔内写真(別冊午後No.9A、B)とエックス線写真の一部(別冊午後No.9C)を別に示す。歯周基本治療終了後の再評価時にみられると考えられるのはどれか。2つ選べ。
1→歯槽骨の高さは良好に維持されているため、歯根面の露出は起こりにくいと思われる。
2→スティップリングは健康な付着歯肉と歯間乳頭にみられる多数の小窩である。本症例では良好な歯周組織環境になると見込まれるため、スティップリングを認める可能性がある。
3→露出歯根面も起きる可能性が低いため、象牙質知覚過敏症も可能性は低いと考えられる。
4→本症例では良好な歯周組織環境になると見込まれるため、プロービング深さの減少も可能性がある。