46歳の女性。上顎右側二第小臼歯の違和感を主訴として来院した。慢性歯周炎と診断され、歯周基本治療を行った。再評価時のエックス線写真(別冊午後No.11)と歯周組織検査結果の一部(別冊午後No.12)を別に示す。歯周外科治療を行うことになった。考えられる術式はどれか。1つ選べ。
1→ENAPの適応は歯周ポケットが存在するも骨欠損がない場合である。この症例のエックス線画像では骨吸収を認める。
2→フラップ手術は、骨吸収があるポケットの深い症例に対して、根面を直接見て歯石除去などを行う。本症例では適応である。
3→遊離歯肉移植術とは、付着歯肉を獲得する手術であるが、この症例ではポケット5mmであることから、適応ではない。
4→歯肉弁根尖側移動術は、付着歯肉の幅が狭い場合、深い歯周ポケットがあり、歯肉歯槽粘膜境を超えている場合に行われる。この症例では5mmが最深部であるため、適応ではない。