36歳の女性。舌背部の異常を主訴として来院した。舌背部後方正中付近に舌乳頭が欠落した淡赤色の粘膜が認められる。疼痛などの不快事項はみられない。初診時の口腔内写真(別冊午前 No.10)を別に示す。
考えられるのはどれか。
1→舌癌のほとんどは舌背前方2/3や舌縁、舌下面に発生し、正常部との境界が不明瞭で組織は欠落ではなく隆起する。
2→溝状舌は舌背表面に多数の溝が見られる。
3→地図状舌は舌背部に地図状の斑紋を形成する病変である。
4→正中菱形舌縁は舌背後方部に生じる。写真のように陥凹するものと逆に隆起するものがある。