80歳の男性。家族から歯の付け根の白くなっているのが気になることを主訴として歯科訪問診療の依頼を受けた。進行性核上性麻痺により自宅療養中である。ADLは全介助、胃痩にて禁食状態であり、唾液誤嚥による反復性の誤嚥性肺炎に罹患している。患者のロ腔内写真(別冊午前No.16)を別に示す。
適切な口腔衛生管理はどれか、2つ選べ。
1→全身状態から洗口は誤嚥の危険があり不適切である。
2→歯頚部は脱灰しておりう蝕リスクが高いことからフッ化物塗布は有効である。
3→全身状態から注水下となる超音波スケーラーの使用は誤嚥の危険があり不適切である。
4→口腔清掃状態不良であり家族への歯面清掃法の指導は有効である。