1→水酸化カルシウムは、歯髄露髄や歯髄切断後の仮封鎖材として一般的に使用されます。その理由は、水酸化カルシウムが歯髄の保護と二次象牙質形成を促進する効果があるからです。
2→ホルマリンクレゾールは、主に歯髄処理(特に死髄)や根尖周囲病変の治療に使用される抗菌材であり、この場合には適切ではありません。また、残存している歯髄が失活する場合も考えられる為、使用時には十分な注意が必要であり、適切な診療指示や監督の下で使用するべきです。
3→グラスアイオノマーセメントは主に穴埋め材として使用され、特に虫歯治療での一時的な詰め物や、乳歯の場合の最終的な詰め物として使用されます。しかし、歯髄切断直後の髄腔に対する封鎖材としては、髄腔の再生を促進する効果は期待できません。
4→酸化亜鉛ユージノールセメントは歯髄鎮静作用はあるが、生活歯髄切断法での使用は適切ではない。
酸化亜鉛ユージノールセメントは、一時的な詰め物や基盤材として広く使用されます。しかし、髄腔の封鎖に対して二次象牙質形成を促進する効果は期待できない。