38歳の女性。上顎左側臼歯部の歯肉からの排膿を主訴として来院した。2週間前から同部の腫脹と疼痛を認めていたが放置していたという。頬側歯肉部に瘻孔がみられ、上顎左側第二小臼歯と第一大臼歯に打診痛を認めた。エックス線写真撮影直前の口腔内写真(別冊午前No.6)を別に示す。
この検査の目的はどれか。
1→根菅長の測定はこの検査では出来ない。
2→写真を見ると瘻孔にガッタパーチャポイントを挿入している。臨床では、打診痛だけで原因歯が特定出来ないことがある。瘻孔からポイントを挿入してエックス線写真を確認すると原因歯の根尖を指す事がある為、原因歯の特定に有効な診査である。
3→瘻孔が出来ている場合、歯根破折を起こしている場合があるがこの検査を習慣的に用いる事は少ない。ポケット診査等を行う。
4→歯髄の生死の判定はこの検査では分からない。電気診などで判断する。