36歳の女性。上下顎前歯歯肉からの出血を主訴として来院した。検査の結果、侵襲性歯周炎と診断され、歯周治療を行うことになった。初診時の口腔内写真(別冊午前No.8)を別に示す。
歯周基本治療開始前に説明すべきリスクはどれか。2つ選べ。
1→歯根破折は歯周基本治療で起こる可能性は低い。
2→写真を見ると前歯部の離解が既に認められる。基本治療を行うと、歯肉の位置が変わり下部鼓形空隙が大きくなる事が予想される。息がその部位から抜ける感じになる為、構音障害になる可能性は否めない。
3→エナメル質う蝕は歯周基本治療後に起こる可能性は低い。
4→象牙質知覚過敏症は歯周基本治療後に起こる可能性が高い。歯肉の腫脹が大きい場合は、初期治療によって歯肉が引き締まり、歯根が露出する可能性も考えられる。