26歳の女性。舌下面の異常を訴えて来院した。2か月前から舌下面の腫脹に気付き、病変の増大と縮小を繰り返しているという。口腔内写真(別冊午前No.12)を別に示す。腫脹を矢印で示す。
考えられるのはどれか。
1→腫瘍の所見ではないので不適切。腫瘍は増大と縮小を繰り返す事はない。
2→血管腫の所見とは異なる。血管腫は過誤腫の一つである。
3→線維腫の所見とは異なる。
4→粘液嚢胞は唾液腺の導管の損傷などにより一時的に腫脹し、破綻すると縮小する。口腔底で舌下腺に由来するものはガマ腫。舌尖や舌下面にできるものを特にBlandin-Nuhn嚢胞という。