48歳の女性。歯肉の腫脹、発赤および歯の離開を主訴として来院した。数年前より自覚していたが放置していたという。口唇の乾燥を認める。プロービング深さは全額的に4〜5mmであり、動揺は認めない。初診時の口腔内写真(別冊午前No.11)を別に示す。
考えられる対応はどれか。
1→歯の動揺が認められないため、暫間固定はする必要はない。
2→矯正治療も悪くはないが、口唇の乾燥が認められることから、まずは口唇閉鎖不全を解消すべきである。
3→ナイトガードは咬合性外傷や、TCHによる歯の咬耗を防ぐために使用する。本問では関係はない。
4→写真と状況から口唇閉鎖不全による口腔乾燥が原因で、歯肉の腫脹及び歯の離開を招いていると考えられる。最も適切な対応はオーラルスクリーンの装着である。